うだるような暑さの中、7月10日(水)にスクーリングの一環として、いわき養護学校の生徒達との交流学習がありました。昌平高校から参加した生徒は23名で、白河学習センター所属の生徒も遠路はるばる参加してくれました。
現地ではまず日程の説明を受け、担当する学級・作業学習班が記載されたネームプレートを受け取り、担当となる学級へと向かいました。そこで互いに簡単な自己紹介と挨拶を済ませた後、全員が体育館に集合して全体での交流会が始まりました。
交流会では養護学校代表生徒の挨拶に始まり、昌平高生徒一人一人の自己紹介、「人数集めゲーム」・「ジェンカ」といったレクリエーションが行われました。体育館の中は非常に蒸し暑く、運動をするのには少々過酷な環境ではありましたが、滅多に経験できない大人数で行われるレクリエーションということもあってか、生徒達は汗だくになりながらも楽しんでいるようでした。特に人数集めゲームの時、昌平高の生徒達が養護学校生徒と手を繋ぎながら一緒に歩いている姿は実に微笑ましい光景でした。
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自己紹介する生徒たち | 人数集めゲームに興じています |
交流会を終えた生徒達は担当する作業学習班に分かれ、養護学校の生徒達と一緒に作業を行いました。作業内容は牛乳パックを材料とした郵便はがきの製作やマドレーヌの作製等で、それぞれ工程別に作業班が細かく割り振られての作業となりました。生徒達は皆真面目に、しかし時には談笑しながら、養護学校の生徒達との親交を深めていたようです。
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牛乳パックを刻んで… | ミキサーにかけてフワフワにします |
作業学習後は待ちに待った昼食の時間。一緒に給食を教室まで運んだり配膳したりと、懐かしい気分を味わいながらの昼食でした。食後の空き時間には歯磨きのサポートをする生徒、まったりと談笑する生徒、一緒になって遊ぶ生徒等、様々な交流が見受けられました。
午後には担当となった学級内での交流活動の時間が設けられました。養護学校の生徒達はこの日のためにゲームの企画や、その景品等の準備をしてくれていました。一時間程度の短い時間ではありましたが、皆童心に帰ったようにゲームを楽しんでいました。
最後の交流活動を終えて帰りの会の時間を迎えると、祭りの後といった雰囲気で、「また来てね、また遊んでね」と、養護学校の生徒達は名残惜しそうに別れを告げていました。
今回の交流学習に参加した生徒達を見ていて感心した点があります。それは養護学校に入る時と日程の説明を受ける教室に入る時に、脱いだ靴を生徒達自らが綺麗に並べていたことです。当然のことのように思われるかもしれませんが、こういった些細な事をしっかりできる団体というのは実は少数なのです。今回のような活動を通じて、教職員は生徒の良い所を見つけ、生徒は普段経験することのない時間を過ごす事によって何かを得ていけたら、そう願っています。